新米学校司書がゆく!ぎばのブログ

本のページをめくるように、日々をワクワク過ごしたい。

学校司書受験への道!②~面接、それから~

今朝、わんこの散歩のとき、梅にうぐいす(のような鳥)が遊んでいるのを見かけました。青空に富士山、白い校舎にリコーダーの音色。春が来るんですね。

 

今日はボランティア最後の読み聞かせでした。

教室の前に行くまでずっと読む本を迷い続け、直感に任せて『歯いしゃのチュー先生』を選んだのですが…読み聞かせは10分間と決まっており、本がまあまあ長かったので途中からチャイムが鳴るのではとドキドキし、ちょっと早口になってしまいました。反省。終わった後、「悪いのはきつねだけど~…」と感想を口にしてくれる子の姿もちらっと見受けられましたが、時間を気にしていたのでは良い読み聞かせはできませんね。娘の進言を聞いて『おちゃのじかんにきたとら』にすべきだったかなー。

なんとも冴えないラストとなってしまいました。

 

昨日の続きで、学校司書面接について書きます。

 

時間になったら入室してください

面接の集合時間が記載されていたため、なんとなく、広い部屋に数名集められて順番に呼び出されるイメージでいました。

時間より少し早く到着すると、市役所の上階にあるきれいなお部屋で待つよう言われましたが、誰もやってきません。やってくるのはみな役所勤めの方のようで、首からプレートをさげ和やかに談笑しながら通り過ぎていきます。

結局、時間で呼ばれるまで私一人でした。一人ひとり個別に日時を設定しているのかな?

 

はじめ、机が一つだけあるような小部屋に通されました。

机の上にはアンケート用紙、雇用条件などについて書かれた書類、ボールペン、置時計。

「こちらのアンケートにご記入ください。〇分になりましたら回収します。」

女性職員の方が近くに待機する中、アンケートに記入しました。

「そちらの雇用条件について書かれた書類は前年度用ですが、ご参考のためお持ちください。では席を立ってください。」

そして、机に置いてある時計をさされ、こういわれました。

「面接は隣の部屋で行います。時計が〇分になりましたら、ノックをしてご入室ください。その後、受験番号と氏名を言って着席してください。」

ひえー。

新卒採用時を思い出しました。今思えば、この時間が一番緊張していました。

 

時間になったのをみて、隣に立っている女性職員の方に目配せし(入っていいですか)、ノックをして入室。面接官は男性二名でした。物腰柔らかく、はじめから最後までにこやかだったため、とても話しやすかったです。

 

まずは3分間で図書の紹介を。時間はちゃんと計られています。3分を過ぎると合図されるということでしたが、時間内に終えることができました。

その後面接が10分程度。志望理由や、学校司書としてどのような取り組みをしていきたいか、図書ボランティアのことなども聞かれました。また、インターネットを利用した検索と図書での検索の在り方のような、少し考える質問もありました。ほとんどが図書の仕事に関わる質問で、自己紹介や過去の職歴説明、長所と短所などについて想定していたようなことはなにも聞かれませんでした。

最後に、「学校司書になって、一番楽しみなことは何ですか」と聞かれ、明確な答えを用意していなかったのですが、自分が小学校の図書室のカウンターに立っているところを想像してこう答えていました。「子どもたちの純粋な気持ちに触れることです」

本を通してどう感じたか、何を知ったか、驚いたりおもしろがったり感動したりするであろう、そのリアクションを期待し、それを引き出すための仕事であると私は理解してるんだな。改めてそう思えた瞬間でした。

 

面接後はもうふわふわして、やりきった、頑張った、と100%自分を褒めてやりたいような気分でした。ご褒美に、ちょっと素敵なレストランで一人でランチしました。

でも…人と会話した後、あの時なぜああ言ったんだろう、こう言えばよかったなどと落ち込む性格が災いし、翌日は落ち込んで落ち込んで…準備していたあれやこれやを出し切れなかった、もっと伝えたいことがあったのにと夫にウジウジ訴えたのはここだけの話です。

 

面接結果は1月末までに、とのことだったので、クリスマスやお正月を楽しく過ごし、1月中旬ごろからドキドキそわそわ。だめなら就活しなければ、とか、ネガティブな気持ちを押し殺し、結果を受け取ったのは25日頃でした。

うすっぺらな封筒1通。だめだったかな…と早くも凹みそうな気持で開封すると、合格通知でした。何度も読み返し、間違いないことを確認して、やったーと一人キッチンで万歳しました。わんこが不思議そうに見ていました。

 

そしていまに至る

それから今に至ります。配属校や健康診断、研修の案内は今月中にくるというので首を長くして待っているところです。学校が決まれば、今度は通勤経路を調べたり、実際に行ってみたり、必要なものを準備したりと動き出せるのですが、今はまだのんびりしています。

公立図書館で学校司書に関わる本を借りてきて読み、想像を膨らませたりしながらすごす日々。まずは4月から始まる研修が楽しみでなりません。

 

『子どもが本好きになる瞬間』(五十嵐絹子 作)がとても面白かったので載せておきます。実際に学校司書を40年間も務められた方の著書で、その学校であった子どもたちの話がわかりやすく書かれていました。学校図書館に通う子どもたちの生き生きとした表情を垣間見るようで、やりがいと責任のある仕事だなと改めて感じました。

 

『子どもが本好きになる瞬間』

私は正直に言って、子どもが大好きというわけではありません。

うるさいし、めんどくさい時もあるし、わけのわからんことをするし、家でも娘にはしょっちゅう怒ったり小言を言ったりしています。

子どもって無垢で天使でなんて可愛いんでしょう!みたいな気持ちには全然なりません。

 

でも、子どもっておもしろいな、とは思います。

かつて自分も子どもでしたし、その時の記憶も部分的にはあるので、一緒にいて理解できる部分もある。一方で、大人になってしまったがために忘れて(失って)いたり、時代の変化で昔は感じ得なかった部分に改めて気づかされたりすることもあるんですよね。それが面白い。

 

なので、新しい仕事は今まで以上に楽しんで頑張りたいと思っています。

時には「コラーッ!!!」と叫びたいこともあるでしょうけどね。