みなさんは、猫の手も借りたいって思うことありますか?
忙しくてやりきれなくて、誰かに手伝ってもらいたいなーと思うことです。
じゃあ、おばけの手を借りたい人います?
今日は『おばけやさん』という本を紹介します。
こんにちは、ぎばです。
今日は、娘が図書館で借りて読んでいた本を読みました。
『おばけやさん②ないしょのおしごとひきうけます』 おかべりか 作
偕成社から2012年に出版されたものです。
主人公は小学生のたもつ。親代わりのうさぎポンポーソ・ミステリオーソと、おばけと3人で暮らしながら、おばけやさんを営んでいます。お父さんお母さんもおばけやさんをやっているのですが、今はわけあって遠くの街に暮らしているのです。
おばけやさんは、おばけを貸し出すお仕事です。お留守番におつかい、犬の散歩など、あらゆるお手伝いが仕事として依頼されます。おばけは普段ビンに入っていて、仕事が終わるとごはんの代わりににたもつの子守唄を聴きます。さあ、今回はどんなお仕事が待っているでしょう?
この本は、不思議ですがなんだか懐かしい感じがしました。
2012年出版なので、そこまで昔の本というわけではありません。でもなんだろう…この昭和感。
挿絵がとても多く、途中に漫画風のコマ割りイラストがたくさん入っています。本文とは別にふきだしにかかれたセリフも面白いし、絵がとっても懐かしい感じなんです。
ストーリー自体はシンプルなのですが、主人公のたもつやその友達たちのキャラもいいし、おばけはかわいいし、うさぎはかわいくないけけど(笑)すごい安心感だし…商店街の人たちとの交流とか、学校の先生たちの雰囲気とか、全体的に昔懐かしい優しい温かい世界観なのです。読んでてにっこり嬉しくなる。
だいたい、親代わりのうさぎって!笑
このうさぎ、ごはんやおやつを作ったり、お客さんに麦茶を出したり、たもつの布団をかけなおしてやったりするんです。ほぼお母さんなんですが、設定としては男(?)らしく、「ポンポ、おとこのひとのここの毛なんていうの?(耳の前を指さしながら)」と聞くたもつに、「もみあげだ」と答え、「あらきさんてもみあげあるんだよ」と言うたもつに、「おれにもあるぞ」とにっこりして言うのです。え、待って、もみあげあるの?うさぎ?てか何のはなし?って思いますよね。気になったら読んでみてくださいおもしろいので。
本を読む前、娘に「『おばけやさん』って本借りてたよね。面白かった?」と聞きました。
「おもしろいよ」
「おばけを売ってるの?」
「おばけを貸してる」
「だれが出てくるの?」
「たもつっていう男の子と、うさぎ」
「うさぎ飼ってるの?」
「ううん、うさぎがたもつを育ててるんだよ」
「うさぎが…?」
「そう。でかいうさぎ」
…なにそれめっちゃ気になる!ということで読みました。つっこみどころ満載だけど、なんか妙にしっくりくる設定なのです。そしてあっというまに登場人物たちのファンになってしまいました。なんかいい!もっと読みたい!
シリーズもので全7巻あるようです。小学校低学年向けかとは思いますが、高学年になっても結構おもしろがって読めるかもしれません。半分マンガのような作りになっているので、本や活字に苦手意識がある子どもでも読みやすいと思います。
ポンポ、うちにきて今日の夕飯作ってくれないかなぁ。
「ばんめしは、たきこみごはんだぞー」
って、言ってもらいたいですよね。でかいうさぎに。