こんにちは、ぎばです。
今日は暖かくなるということでしたが、まだまだ寒いですね。冷たい風が吹きつけてきます。ついでに花粉も飛んでいて、いよいよ辛いシーズン到来という感じです。
前回、学校司書をめざすきっかけとなった出来事を書きましたが、今日は受験の経過を整理しておこうと思います。
まずは情報収集
学校司書を知ったのは3月。その時点で、募集要項は秋頃『広報よこはま』や横浜市HPに掲載されるということと、横浜市教育委員会事務局小中学校企画課という部署が担当であることを教えてもらいました。
私も、正直その時点ではまだ、飲食店でランチタイムのパートしてみる?派遣で事務職につく?どうしよう??と迷っており、募集まで時間があるということだったので、とりあえず担当部署に電話をしてみることにしました。
確認したかったのはこの3点。
①子どもが市内の公立小学校に通っているのだが、それでも応募可能か
②勤務時間はどのようになるのか(何時から何時までか)
③学校司書という職種は一校に一名なのか、複数名いるのか(資格の必要性も含め)
ドキドキしましたが、電話に出られたご担当者様はとても丁寧にお答えくださいました。
①子どもが通っていても受験可能。ただし、居住区の学区にある学校には配属しない。
②週29時間以内ということのみ決まっており、始業時間や終業時間は学校による。基本的には学校が空いている時間内。
③学校司書は一校に一名のみ。資格不問。
とのことでした。じゃあ私も受験資格はあるんだな…と思い、このあと少し考えるのを保留しました。
いよいよ書類選考
娘の夏休みが終わり、その時点ではまだ他企業にエントリーしてみたりして悩んでいたのですが、色々と考えた結果「やっぱり学校司書に挑戦したい!ダメなら別の道を考える!」と心に決めました。
横浜市HPなどこまめにチェックしていたところ、ようやく10月になり募集案内が出ました。
受付期間:令和5年10月16日~11月9日消印有効
書 類:受験申込書兼履歴書・作文
合否通知:11月末日までに文書で通知
作文は「あなたが学校司書として取り組みたいことを具体的に書いてください」(800字・ボールペン手書き)というものでした。手書きの作文だと!!文章はもちろんPCで作成しましたが、手書きって緊張しますよね。何枚か書き損じましたがなんとか書きました。字が汚くて恥ずかしい…。
郵送するのもドキドキ。宛名よし…入れ忘れないよね…書き忘れは…大丈夫…郵便局の人、紛失しないでね…お願いします。
心配なので10月中には発送しました。結果が出るまで1か月以上。この期間はそわそわしっぱなしでした。
合否通知がこない!!
11月末まで、といわれたら、いつ頃来ると考えますか?
私はせっかちなので20~25日ぐらいかなと思い、毎日ポストを朝昼晩3回ぐらい開け閉めしていましたがなかなか来ません。
28日…え…郵便届いてないとか?そんなことないよね(確認しました。発送済み)29日…なぜ…どうしよう…
そして30日の朝。
「今日の夕方まで待ってこなかったら問い合わせする!」
と思っていた昼過ぎ、ポストにちいさな封筒が一通。
キター!!
恐る恐る開封すると、”合格”となっていました。
ほっとしたのもつかの間、次は面接です。
3分間の勝負に備え
実は、面接の準備は書類の合否結果を待つ間もすすめていました。
なぜかというと、”3分間で図書の紹介をする”という実技が含まれていたからです。
小学1年~中学3年のいずれかの学年を想定し、適した本を子どもたちに紹介するように実演します。本は持参です。
これは時間をかけなければ、と思い、図書館で気になる児童書を何冊も借り、読んでは感想をメモする作業を繰り返しました。
はじめは、自分が子どものころに読んだ本にしようと思っていました。
『ぼくは王さまシリーズ』『小さなスプーンおばさん』『大どろぼうホッツェンプロッツ』『ズボン船長さんの話』などなど…でも、読んでいて考えました。確かに面白い。今も本屋さんなどで売っているのだから人気はあるのだろう。でも、私が児童書を読んでいたのはせいぜい2000年頃までで、それから20年以上経っているということは、その間に書かれた児童書も読んで知っておくべきなのでは。なんといってもこれから関わるのは令和の子どもたちであり、昔の本は設定自体が古い(いまでは時代錯誤と言われかねない)ものもたくさんあるし…
そこで、改めて図書館に行き、小学6年生ぐらいに戻ったつもりで、背表紙などを頼りに直感で選んだ児童書をいくつか読みました。そして出会ったのが『神様のパッチワーク』という本でした。
現代だからこそ読んでほしい家族のものがたり
たまたま手に取った本で、しかも小学校中学年向けぐらいの本で泣いたのは初めてでした。しかも二回連続で読んで、二回とも泣けました(歳かしら)
おそらく、親としての目線で読んでしまったからだとは思います。でも子どもも十分に感じる部分があるだろうな、と思える内容でした。
テーマは”家族”です。特別養子縁組のお話ですが、全体的にほのぼのとして、登場人物たちの心の葛藤の描き方にとても愛を感じました。
いま、世の中は変化して、さまざまな家族のカタチがあると思います。また、個性を尊重する風潮からジェンダーなどの問題も取り沙汰されている。でもやっぱり、どうしてもそれらのことに普通に接することは難しい。ちょっと声のボリュームを落としてしまうような、差別しているつもりはないけれど、ボーダーレスかといわれると自信が持てないような、そういう現状はあると思います。私自身もそうです。
だからこそ、”周りと違う”とか”変わっている”とか、そういう話題やテーマを避けるのではなく、あえて接する必要があるのかもしれない。そう強く感じ、この本にしようと決めました。主人公が小学4年生だから対象学年は4年生にしよう。どうやって紹介したら子どもたちに読んでみようと思ってもらえるかな。本を決めてからは原稿を作り、声に出して時間を計りながら推敲し、原稿を暗記して、発表する自分の表情や所作を動画にとって確認しながらたくさん練習しました。本当に大変でしたが、とても充実した時間でした。
そしていよいよ面接へと進みます。
11月30日に合格通知を頂き、12月中旬に面接が行われました。
場所はピカピカの横浜市庁舎会議室。本当に本当に緊張しました。 つづく